不登校 フリースクール 相談 カウンセリング の『のぞみ学園』

月刊のぞみ 不登校・登校拒否 相談 カウンセリング フリースクール

具体的な「子どもサポートプラン」が長野県の各地で始まりました。以下の文は私たちの地域のために叩き台として作ったものです。「ちょっとはっきりし過ぎではないか。もう少し・・・に」という意見が仲間から出て、もっと婉曲な表現になりましたが、ここではそのまま掲載しました。
いずれ全国でも必ず同じような動きが始まります。それも、遠からずです。
以下の文を皆さんの地域の名称に置き換えて読んでみて下さい。
「サポートプラン上伊那」より
    進路について

進路のことは少しも
心配ないのです。

公立の小学校・中学校(私立でもそれに準じている)

欠席のままでも進級・卒業ができます。進級・卒業は当然ながら本人の君やご家族の意志と希望が尊重されます。

不登校のまま中学校を卒業しました。

その場合、
中学校から高校への内申書は中学校3年間の成績、欠席日数などが細かく記入されています。

定期試験を受けなかったということで、5段階評定ではほぼオール1か、不登校につき評価不能といった書き方がされています。公文書ですので数字は誤魔化せませんが、先生達も一所懸命ですので、君にとって不利になるような文章表現はまずありません。

長野県では高校の合否判定は、中学3年の5段階評定の単純合計か、アチーブ5教科の単純合計のどちらかで、その年のその高校の合格最低点に入っていれば合格のようです(ここは各県でずいぶん違います。長野方式かそれに近い所は全国で数県ぐらいと聞いたことがあります。とても肝心な点なのですが)。

例えば中学校の内申書がオール1でも、アチーブで380〜390点とれば県下のほぼどの高校でも入学できます。
もし君がそう希望すれば、恐れず、遠慮せずにどこでも受けたい高校を受けましょう。

どの高校を受けるかは君が決めることです。もし不合格ならば、残念ながら君は内申書とアチーブの両方ともその年の合格最低点に入っていなかったということです。今は「公文書公開条例」といったものがありますので、もし合否結果に納得のいかない点があれば、ちゃんとした手続きをしてその説明を高校に求めることができます。合否判定はきわめて慎重厳正に行われていますので、高校側はきちんと対応してくれます。

全日制の高校へ入学した場合、ほぼ8割前後の不登校経験の諸君がそのあと大丈夫だという調査結果があります。中学校卒業までの間に相当な無理、過度のストレスの連続を受けていない限り、高校では大部分の諸君が大丈夫だということです。もし君が全日制に行きたいなら遠慮せずに是非そうしましょう。

また、生野学園(兵庫県)、黄柳野高校、自由の森学園といったユニークな学校が幾つもあり、更に次々と出来はじめております。

定時制・通信制・単位制高校(課程)は不登校経験の諸君にかなり向いているようです。
学校によってはほぼ全員が不登校経験者といった所もあるようです。どこの高校でもかなりの同じ経験を持った仲間がおります。同じ経験、似た体験をした者同士、しみじみとした、いい仲間に出会えます。

定時制・通信制は4年間です。単位制高校、NHK学園(通信制)は3年間です。

授業はゆっくりと、分かるまで時間をかけて進めてくれます。単位制高校あるいはその課程を持っている高校は初めは松本筑摩高校だけでしたが、やがて長野商業高校にも出来、最近、更に徐々に増えはじめております(信濃むつみ高校など)。

県内では11月近辺に北信、東信、中信、南信の4地域で、特に不登校経験の諸君を対象にした説明会を行っております。「是非、いらっしゃい」という学校からの積極姿勢です。
直接電話をして、説明を聞きに出かけるのもいいと思います。素敵な先生に出会えるかも知れません。

大検(大学入学資格検定)が年2回行われております。文部科学省の委託を受けて各県で実施しており、長野県では夏に松本市、冬に長野市で行われます。ちょっとそのつもりになれば難しい試験ではありません。

高校教育課(380-8570 長野市大字南長野字幅下692-2 長野県庁教育委員会 代表026-232-0111)へ問合せ、申込みをします。料金はいりません。

全日制に籍があれば大検受験資格はありません。定時制・通信制・単位制は籍のあるままで受けることができます。

大検受験コースを併設した予備校も長野市・松本市にあります。小学校からずっとといった長い不登校期間があっても大丈夫です。ほとんどの諸君が半年くらいの予備校での勉強で大検をパスします。

定時制・通信制・単位制課程に通いながら受験する諸君も、まったく独学で受験する諸君もおります。
ビデオ通信教育といったものもあるのです。ビデオを観ながら自宅で大検の準備ができます。

取れた科目はそのまま有効ですので、落ちたもの、足りないものを徐々に取っていけばいいのです。
ゆっくり2、3年かけて、あえて独力で頑張っていく諸君もおります。

この頃大検も必要としない大学・学校が出はじめているようです。これからの動きでしょう。今までも大学によっては高卒の資格がないままその大学の通信制で学び、規定の単位を修得すればそのまま正規の大学の課程に進むことのできる所もありました(仏教大学など)。

更に上の学校への進学
上記のようなどのコースかを通って、更に上の学校(大学、短大、専門学校・各種学校)へ進学する諸君は大勢おります。
君の進路はちっともふさがれていないのです。

いろいろな大学・学校へ多くの諸君が進んでおります。

遠慮せず、意欲的に、充実した学校生活をエンジョイしましょう。

もちろん、アルバイトやパート、更にその先に、いろいろな仕事、いろいろな人生に導かれたり、それを切り拓(ひら)いていくのもまた素敵です。

(これは何年も前の原稿です。今は「大検・大学入学資格検定試験」ではなく、「高校卒業資格・・・」と変りました)






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