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その他(ガン、痛み、不調、貧血、不整脈、喘息、不定愁訴等など)

心の中が恐怖や不安で一杯になったとき、その吐き出しが「症状」として現れることをいろいろな例で述べてきました。挙げていけばまだまだキリがありません。その他いろいろな不調、痛み、皮膚に現れたり、呼吸器系に現れたり、消化器系に現れたり、もちろん神経系、免疫系、ホルモン分泌に現れたり。

私たちが関わった人、出遇った人の中に、「明らかにストレスによるもの」とお医者さんに言われたガン患者の人が二人おられます。まったくびっくりします。心と身体がこんなものにまで結びついているのです。症状として現れたわけですから、当然ながら症状として対症療法的に関わり、治していく部分もあります。

ただ、どんな対症療法的な処置でも治らない場合に、むしろその「心とのつながり」に注目して、抗うつ剤、安定剤等精神科的な薬が効果をあげる場合がよくあるのです。今まで挙げてきたどの症状についても、そしてここで小見出しで挙げたどの現れ(症状)についてもそれが言えると思います。

相談に見えた「難聴」の方が抗うつ剤に出遇って初めて治療効果が現れたこと、アトピー、喘息、不整脈等についての同じような例を皆さんの経験から教えられたことが幾つもあるのです。「心理的」には恐怖や不安の吐き出し、「気分」としてみれば「うつ」状態。おそらく基本はそのことで共通しているのだと思います。したがって、精神・神経科の薬が効果を発揮するのです。

ただし、同時に、こういった諸々(もろもろ)の症状は「大事な吐き出し」も兼ねているのです。「完治させる」ということだけに腐心しないことです。基本的には吐き出しですから、大事な「いのち」の働きの姿です。吐き出しで心が守られているのです。

ただ、この吐き出しがあまりに激しすぎると、そのことがまた新たなストレスの加重になります。それだけは避けなければなりません。その為にのみ医療の助けを借りる、良いお医者さん、ぴったり合う薬に出遇う。そして、アトピー等でも、それ程大変でないときは、その心理的メカニズムをよく承知のうえで、しばらくその症状と一緒にいてみる、仲良く付き合っていく・・・といった基本姿勢が大事なのだと思います。

心の奥から現れる現象については、「先ずそのまま頂く」ということが生きる基本と重なる大事な姿勢だと思います。

 そのことをお遇いする多くの皆さんから教わり続けております。

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