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登校拒否らしい生活
(登校拒否の時は登校拒否らしくいて下さい)
a.昼夜逆転 小さい子はともかく、殆どの子が昼夜逆転します。その方が無理がないようです。睡眠のサイクルが数時間ずれ込みます。したがって夜中の12時はせいぜい夕方の感じ、眠れるはずもありません。朝方の5時、6時ごろが真夜中です。滅茶苦茶眠たくなります。それからぐっすり寝て、昼近く、あるいは夕方起きる諸君もおります。それでいいのです。
b.食事も無理のないように。 昼夜逆転していますから、1食目は昼頃、2食目が夜、3食目は真夜中ということになります。 それでいいのです。
c.「規則正しい生活」に拘(こだわ)らない。 生活のリズムも大きく崩れます。世間の常識からすればそう見えます。しかし、それに拘らないようにしましょう。24時間、365日、今は全部自分の時間です。自分で一番いいようにしていて下さい。「無理をせずに、少しでも楽に」がこの時の大基本です。回復して動き出す時、その日からちゃんとしたリズムに戻ります。少しも心配いりません。
d.「こもり」ます。 この時は、だいたいの諸君が「こもり」ます。程度はいろいろでも、「こもり」を大事にしてあげましょう。この時は殆どの場合「対人恐怖」を伴っております。外へ出させようとすること自体が危険なことがあります。心の深いところが「今は無理して外に出ないで」と合図を送っているのです。
e.動きたくなければ動かない。 動くのも面倒になることがあります。「かったるい」と言う諸君がよくおります。動きたくない時は動かないことです。これも心の奥からの大事な声です。
f.好きなことがあれば、それを心おきなく充分にやりましょう。 ゲーム、テレビ、ビデオ、マンガ、読書・・・。人によっては釣り、小動物飼育、熱帯魚、その他なんでも。好きなこと夢中になるのは「抗うつ剤」に匹敵する効果があると聞きました。存分に心ゆくまでそれをやりましょう。
g.嫌なことはしない。 我ままなようですが、そうではありません。この時は妙に、嫌なこと、やりたくないことがあるのです。嫌なもの、やりたくないことは無理せずに、全て避けましょう。我ままや甘えを助長することはありません。 この時は喩(たと)えは適切でないかも知れませんが、39度の高熱で寝ているのと同じです。その基準で全てを考えてましょう。
h.大事に聴きましょう。 過去のことをくどくどと繰り返します。未来の不安を何度も何度も繰り返します。今が辛いからそうするのです。今の辛い気持ちを、過去や未来に事寄せて出しているのです。そのまま大事に、大事に聴きましょう。 聴くのに疲れたら、そっと、その場から離れましょう。小さなやさしいウソをついてもいいのです。
他のことも皆、この基準でいきましょう。世間の常識からは、どれもこれもひどく外れているように見えます。外れて見えるようなのが、この時の大事な基準です。 大丈夫です。しばらくの間です。ちっとも心配いりませんから。
(相談に見えた○○ちゃんから頼まれた箇条書きの「心得」です。これから厄介になるお祖母ちゃんの家に貼っておくのだそうです)
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のぞみ学園
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